ウクレレの録音方法3つに絞って、それぞれの方法でできるだけコストを抑えるために必要なことをまとめてみました。
こんな方にオススメ
コロナ渦の影響で、人が集まる演奏会やコンテストは中止、オンラインでの発表会がとても増えてます!
私自身は内気なので、人が集まる場所に出向いたり演奏することありません・・・
しかし、他の人に自分の演奏を見てもらうのは、上達面でもとても意味があるため、私は録音してSNSやYoutubeにアップロードしています。
その際に調べて実践した録音方法を紹介します!
録音方法3パターンを紹介!
ウクレレの録音方法を3つ紹介します。 方法1: スマホで録音する
スマホのマイクで録音します。お金はかかりませんが、雑音が混じりやすいため音質はよくありません。
コスト:★★★★★ (スマホを除き0円)
音質: ★☆☆☆☆
コスト:★★★★★ (スマホを除き0円)
音質: ★☆☆☆☆
方法2: マイク(iRig Acoustic)で録音する
アコースティックギター・ウクレレ向けマイク製品:iRig Acousticで録音します。個人的にこれが一番オススメです。
コスト:★★★☆☆ (5000-7000円)
音質: ★★★★☆
コスト:★★★☆☆ (5000-7000円)
音質: ★★★★☆
方法3: ピエゾピックアップで録音する
ピックアップをウクレレに取り付け、ウクレレの音を電気信号に変えて録音します。オーディオ機材も複数必要になるため、お金はかかりますが雑音は入りにくいです。
コスト:★☆☆☆☆ (パソコンを除き30000-50000円)
音質: ★★★★☆
コスト:★☆☆☆☆ (パソコンを除き30000-50000円)
音質: ★★★★☆
方法1: スマホで録音する方法
ウクレレの前にスマホを置いて録音します。もちろん、周囲の音も拾ってしまうので、音質はよくありません。
良い点
悪い点
方法2: マイクで録音する方法
ウクレレのサウンドホールに取り付けが可能なマイクです。そしてお値段もお手頃!(5000〜7000円くらい)
ウクレレが鳴っている音をそのまま拾うため、ウクレレらしい音を損なわないです。以下動画もiRig Acousticを使って録音しています。
良い点
悪い点
必要な機材と構成
iRig Acousticでの録音に必要な機材と構成って?以下が必要です。必要なものは以下の2つ
1. iRig Acoustic
2. スマホ
1. iRig Acoustic
2. スマホ
めちゃくちゃ少ないですよね!
以下のように繋げて録音します。
簡単!スマホ側には一般的なイヤホン接続なので、普段利用しているビデオアプリや録音アプリで録ることができます。
ただし、これだけでは音量が小さくなってしまいます。
専用アプリまたは機材で高音質なまま音量を上げる
音量を上げるアプリが世の中いくつも出ていて、それらのアプリで音量を上げることはできます。ただし、音量を上げる前は目立っていなかった雑音も一緒に音量が上がってしまいます。
そこで、以下どちらかの方法で、iRig Acousticで録った音をできるだけ高音質に音量を上げます。
音質を極力下げずに音量を上げるには、以下のどちらかが必要
1. iRig Acoustic Stage (アンプ) を使う
2. Amplitube Acoustic (アプリ)を使う
1. iRig Acoustic Stage (アンプ) を使う
2. Amplitube Acoustic (アプリ)を使う
私はInstagramに演奏動画をアップロードする場合は、上のどちらも使わず、iRig Acousitc(マイク)をスマホにつないで、スマホの標準ビデオ録画でそのまま録っています。
音量は別アプリで上げているため、雑音の音量も上がってしまいますが、Instagramはパッと録ってパッとアップロードしたいので、よしとしてます。
iRig Acousic Stage (アンプ)
アンプとは、録った音を増幅するためのオーディオ機器です。iRig Acoustic専用のアンプで iRig Acoustic Stage (アンプ)が売られています。※私は持っていません
iRig Acoustic専用のため、これをiRig Acousticとスマホの間に挟めば、品質を大きく下げずに増幅された音をスマホに届けることができます。
ただし、iRig Acousitc (マイク)だけであれば、5000〜7000円というお手頃価格が魅力的ですが、iRig Acoustic Stage (アンプ)も合わせると、13000円〜15000円と少し高い値段になってしまいます。
Amplitube Acoustic (アプリ)
iRig Acoustic用にスマホアプリが出てます。iOSのみに対応しているため、iPhoneまたはiPadが必要です。アプリ内でGAINやVOLUMEの設定で音量を上げることができます。
専用アプリのため、それ以外のアプリに比べればマシかもしれませんが、音量を上げればどうしても雑音も音量が上がります。これはもうある程度は仕方ない。
このマイクで録った音に効果をかけたり、調整するために作られた専用アプリです。
そのため、このマイクで録った音をスマホでいじるなら、このアプリが間違いないと思います。
上に載せているYoutube動画は、このアプリで録音しています!
方法3: ピエゾピックアップで録音する方法
ウクレレにピエゾピックアップを取り付ける方法です。多くのプロプレイヤーはこの方法で録音しています。ウクレレの音を電気信号に変えるため、電子的な音になります。その音をオーディオ機材(エフェクターやアンプ)で調整してあげることが前提になります。
良い点
悪い点
ピエゾピックアップってどんなもの?
ピエゾピックアップってそもそも何?という方向けに簡単に紹介します!ここでは、アンダーサドルタイプと呼ばれているものを取りあげます。 ウクレレのサドル部分の下にピエゾという素材を埋め込みます。(画像左)ウクレレの弦が振動すると、サドルを通じてその振動がピエゾに伝わります。ピエゾはその振動を音としてキャッチすることができるものとお考えください。
画像右に筒のようなかたちをしたものがありますが、これはウクレレのボディに穴をあけて取り付けます。 ウクレレボディの中でサドル下に埋め込んだピエゾと、筒状のピックアップが線でつながっているんですね。
ここにオーディオ専用のケーブル(シールドケーブル)を挿して、オーディオ機器とつなぐことで録音できるわけです。
ピエゾピックアップの取り付けには工事が必要!
上の画像で分かる通り、普通のウクレレにピエゾピックアップを取り付ける場合は工事が必要になります。サドルを一度取り外したり、穴あける必要があるわけですからね。
取り付け工事は自分でできますが、ピエゾの設置が下手だと、うまく音を拾ってくれなかったり、不具合が残ることもあるようです。
そのため、ウクレレショップに取り付け工事を依頼することをオススメします!
工賃は1〜2万円程度が一般的のようです。
エレキウクレレを買うのもあり
エレキウクレレというのが存在します。
エレキウクレレとは、ピックアップがすでに取り付けられた状態で売られているウクレレのことです。
エレキウクレレとは、ピックアップがすでに取り付けられた状態で売られているウクレレのことです。
必要な機材と構成
ピックアップを使った録音に必要な機材って?以下が必要です。必要なものは以下の4つ
1. ピックアップ
2. シールドケーブル
3. オーディオインタフェース
4. パソコン
1. ピックアップ
2. シールドケーブル
3. オーディオインタフェース
4. パソコン
この方法は、音にこだわろうと思ったらいくつも専用のオーディオ機器が必要になります。ただし、単に録音するだけであれば上の4つがあれば十分です。
こだわる場合の接続イメージは以下です。
以下で、それぞれの機材について紹介します!
ピックアップ
ピックアップは上でも紹介した通り、ウクレレの弦の振動を拾って音に変換してくれる部品です。普通のウクレレにはついていないですよね。普段利用しているウクレレに取り付けるケースを考え、ウクレレで有名なピックアップを2つ紹介します。
FISHMAN ( フィッシュマン ) / AG-UKE Narrow (2.3mm) ukulele PRO-AG0-UKE
パッシブタイプと呼ばれるピックアップです。上で紹介したピエゾ素子と筒状のピックアップになります。後ろで取り上げるアクティブタイプとの違いにもなるのですが、音を拾う機能しかないため、拾った音を別の機材で大きくしてあげることが必要となります。
この記事で紹介する構成では、オーディオインタフェースで音量を上げることになります。
この製品の場合、10000円〜15000円で販売されてますね。
L.R.Baggs ( エルアールバックス ) / Five.O Ukulele Pickup
アクティブタイプと呼ばれるピックアップです。拾った音を大きくする機能も一緒についてます。このアクティブタイプの最大のメリットは、ピックアップ専用に作られたプリアンプ (音を大きくする部品)機能を備えていることです。
拾った音をいかに大きくするか、雑音が入りにくい信号に変えて上げるか、が音質を決定するようです。
雑音がまだ混じっていない、まさに音を拾うポイントのピックアップ部分で音を増幅し、その後に雑音が入りにくい信号に変換してくれます。
つまり、アクティブピックアップは、雑音のことを最大限減らそうと努力した製品と言える!
ただし、その処理にはエネルギーが必要なため、アクティブピックアップは基本的に電池が必要です。
この製品は15000円前後で販売されてますね。
アクティブピックアップとパッシブピックアップ比較
アクティブピックアップとパッシブピックアップを比較してみました。比較対象 | アクティブ | パッシブ |
値段 | △ | △ |
手入れ | × (電池交換) | ◯ |
音質 | ◎ | ◯ |
極限まで音質に拘りたい方はアクティブピックアップを検討されるのが良いかと思います。
シールドケーブル
ピックアップとオーディオインタフェースを繋ぐケーブルです。ピックアップの接続部分は、6.3mm標準フォーンジャックと呼ばれる規格です。
そのため、その規格に合うケーブルを用意する必要があります。よくシールドケーブルと呼ばれます。
ややこしいのですが、この部分の呼び名が様々で、調べているうちに混乱しました・・・。
シールドケーブルを調べると、以下も同じ意味であることが多いです。オーディオに詳しい方はちゃんと名称を使い分けているかもしれませんが・・・
・6.3mm
・1/4インチ
・標準フォーン
・TSフォン、TRSフォン ※2極と3極の違い
・6.3mm
・1/4インチ
・標準フォーン
・TSフォン、TRSフォン ※2極と3極の違い
私は以下を使ってます。
オーディオインタフェース
オーディオインタフェースは、ウクレレのピックアップで拾った音をパソコンに取り込むための機材です。USB接続が付いているオーディオインタフェースも多くあり、USBをパソコンにつなぐことで、音を送ることができます。
私は以下のオーディオインタフェースを利用しています。
オーディオインタフェースの選び方
オーディオインタフェースを選ぶ際に、必ずチェックして欲しい項目があります。 オーディオインタフェースのチェック項目
Steinberg (YAMAHA)より
Behringer より
Rolandより
↓Behringerのこれ、めちゃくちゃ安いですね。5000円。
パソコン
パソコンです。オーディオインタフェースとUSBで接続すると、パソコン側で外部マイクの一つのように認識します。
接続と認識方法は、オーディオインタフェースごとに異なるため、説明書を参考にしてください。
パソコンでは、収録ソフトを使って録音をします!
私はmacを利用しているため、macに無料で付いてくるソフトGarageBandを利用しています。
このようなソフトのことをDAWと呼びます。
ご自身のOSに合わせたDAWソフトを探してダウンロードしてください。
windowsで無料のものでは以下が良いみたいですね。
まとめ
いかがでしたしょうか。音質はこだわればキリがないため、いくらでもお金をかけることができます。
今回は3つの録音方法に焦点をあてて、それぞれの方法で出来る限りコストを抑えて実現する構成と方法を紹介しました。
まずはこの記事に書かれている構成で録音できるようにしてから、いろいろとカスタマイズしてみてはいかがでしょうか。