ウクレレの音がズレる・・・?チューニングの心得とツール+方法の紹介

ウクレレのチューニングはとても大事です。

ただ、弾いてて、気付いたらなんかズレてる!?ってなりませんか?

あれ?なんかコードの響きに違和感が・・・

ここでは、ウクレレのチューニングの手間を最小限に抑えて、ストレス少なくウクレレを楽しむための心得と方法を紹介します。

こんな方にオススメ
  • ウクレレのチューニングの方法を知りたい
  • チューニングしてもすぐに音がずれてしまう、結構めんどうくさい
  • ウクレレは音程がズレやすい楽器、どう付き合うか

    そもそも、ウクレレは正しい音程をキープすることが難しい楽器です。そして、音程が合っているかどうか、常々気にしていたらキリがありません

    プロのウクレレプレイヤーのライブを見に行くと見かけるのですが、熱の入った激しい演奏が1,2曲あると、そのたびにチューニングをしている方もいます。

    つまり、弾いている最中にも微妙にズレていってるんですよね。

    では、我々趣味レベルのプレイヤーが普段ウクレレを練習していて、例えば1時間弾くたびにチューニングツールを持ち出してチューニングするべきなのでしょうか。

    何度もチューニングツールを出して、チェックするのもストレス・・・。
    じゃあ、どの程度チューニングに気を使うべきかという話になるのですが、

    私は、普段家で楽しむ程度に弾く場合、ツールを使ったチューニングは不要だと考えています。

    チューニングの目的

    ウクレレのチューニングの目的を整理します!以下2つです。

    チューニングの目的
  • 音と音の距離を正しく揃える = 4本の弦同士の音の間隔を正しく揃える
  • 「ラ」の音を440Hzに合わせる
  • いきなりですが、以下のサンプル聞いてください。
    ドレミのサンプル1
    「ドレミファソラシド」と声を付けていますが、実は実際は半音ズレています。

    厳密に正しい「ドレミファソラシド」は以下です。
    ドレミのサンプル2
    どちらのサンプルも、音と音の距離を正しく揃える=「4本の弦同士の音の間隔を正しく揃える」ことはできています

    ただし、「ラ」の音を440Hzに合わせることは、サンプル2だけができているのです



    確認内容サンプル1サンプル2
    音と音の距離を正しく揃える
    「ラ」の音を440Hzに合わせる×
    サンプル2のみが正しくチューニングできている
    そのため、正しくチューニングされた音はサンプル2だけです

    絶対音感の持ち主であれば、サンプル1がドレミファソラシドではないことに気づきますが、幼少期の頃にだけ身に付けることができる特殊スキルです。

    そのため、ほとんどの人がサンプル1を違和感なく「ドレミファソラシド」であることを受け入れたのではないでしょうか。

    本人がサンプル1で気にならないなら、一人で弾く分にはサンプル1のチューニングでよくないですか?
    サンプル1のようなチューニングであれば、ツール類が何もなくても手軽に素早くチューニングが可能です。

    つまり、家でウクレレを弾いているうちに気になれば、そのツールを使わない手軽なチューニング方法を行えばいいのです。

    ツールなしにチューニングする方法

    ツールなしでチューニングする場合、最初は少しコツと練習が要りますが、慣れればすぐにできるようになります。

    最初はチューニングも練習しましょう!

    私は、その日に初めてウクレレを弾くときにいつも5秒ほどこの方法を実施して、気になる程度の音のズレがないか確認しています。

    方法のイメージですが、
    1. 隣り合う弦同士、同じ音が鳴るはずの押さえ方で音を鳴らしてみる
    2. 自分の耳で判断して、音を調整する
    です。

    high-Gとlow-Gでチューニング方法が異なるので、それぞれ紹介します。

    high-Gチューニングの場合

    STEP1
    まず、右側2本の弦を合わせます。以下のように押さえて右側2本の音を鳴らします。
    これで右側2本が同じ音が鳴るはず
    音がズレていたら、右から2番目の弦の音を調整してください。一番右の弦は基準とするため一番右の弦は触りません
    STEP2
    続いて、中央2本の弦です。以下のように押さえて中央2本を鳴らします。
    これで中央2本が同じ音が鳴るはず
    ズレていたら中央左側の弦を調整します。最後に一番左の弦です。
    STEP3
    最後は一番左の弦と右から2番目の弦を鳴らします。
    これで左の弦と右から2番目が同じ音が鳴るはず
    ズレていたら一番左の弦を調整します。これで完了です。

    low-Gチューニングの場合

    左の弦が一番太く低い音が鳴るlow-Gセッティングの場合は、上で紹介したhigh-Gチューニングの最後のステップだけ違い、他はhigh-Gと同じです
    STEP3 (low-Gのみ)
    最後に一番左の弦を調整するとき、以下のように押さえて左側2本の音を鳴らしてください。
    これで左側の2本が同じ音が鳴るはず
    ズレていたら、一番左の弦を調整します。

    ツールを使ってチューニングしないといけない場面は?

    家で楽しむ程度であれば、上で紹介したツールを使わないチューニングで問題ないと書きましたが、場面によってツールを使って正しく厳密にチューニングをしないといけません。

    その場面を紹介します。

    他の人と一緒に演奏したり、他の人と弾き語りをするとき

    他の人と合奏する場合、自分のチューニングがズレていると迷惑を掛ける事になります。

    音を合わせたときに気持ち悪い響きになったり、相手の演奏の調子を狂わせる元になります。

    他の人の楽器は正しく厳密にチューニングされている前提で、自身のチューニングも気を遣わなければいけません。
    また、自分のウクレレの伴奏に合わせて誰かが歌ってくれるときも同様です。こちらもせっかく披露する以上、気持ちよく歌ってもらう気配りは大事です。

    弦を張り替えたばかりのとき

    弦を張り替えたばかりの頃は、チューニングをしても1分も経たないうちに大きくズレるのが普通です。

    チューニングしてはズレて、またチューニングしてはズレてを繰り返すことになります。

    趣味レベルのペースで弾いていたら、3日〜1週間程度でようやくズレが起きにくくなってきます
    この記事では、「どこまでチューニングに気を遣うべきか、多少のズレなら気にせずにツールなしのチューニングでいいと思う」と書いてきましたが、張り替えたばかりの頃に起きるズレというのは、その許容レベルを超えています

    そのため、張り替えてから1週間程度はかなり頻繁にツールを使ってチューニングします。

    ツールを使ったチューニング方法

    ツールを使ってチューニングをする場合は、一番右の弦だけツールを使って音を合わせ、それ以外の弦は上で紹介したツールを使わずチューニングする方法で合わせるのがオススメです。

    一番右の弦だけツールを使うことをオススメする理由に、慣れればチューニングの時間が短くなるためです。
    ツールを使って合わせる弦は一番右の弦だけ
    ツールを紹介します。

    チューニングクリップ

    私はクリップ式のチューナーを愛用しています。弦を張り替えた直後はウクレレのヘッドに常にクリップがついていて、いつでもチューニングできるようにしています。


    クリップを付け、一番右の弦を何も押さえずに、鳴らしたときに Aの音にぴったし合えば正しい音程になっていることになります。

    音叉

    チューニングツールはいろいろとありますが、最も原始的なツールに「音叉(おんさ)」があります。

    金属を叩くと「ポーン」と音が鳴るやつです。学校の音楽室にあったな・・・
    ウクレレで音叉を使ったチューニングをするときは、440Hzの音が鳴る音叉が一般的です。

    音叉を鳴らし、同時にウクレレの音を鳴らし、自分の耳で確認して、同じ音程になるように調整します。

    そしてこれは、一番右の弦しかチューニングできません。そのため、それ以外の弦は、上で書いたツールなしでのチューニングが必須になります。

    (豆知識) 手元にチューニングツールがないけど厳密なチューニングがしたいとき

    身の回りのもので代用しましょう。

    117に電話すると、「時報案内 (有料)」が聞けます。案内の中で「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」と音が鳴るのですが、この音は全てシです

    そのため、ウクレレの以下の音と同じになります。
    シの音
    時報案内は電話代がかかるので、かけっぱなしにはご注意を。

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