ここでは初めてウクレレを購入する方に向けて、ウクレレのサイズごとの特徴や選び方を紹介します。
こんな方にオススメ
目次
ウクレレのサイズを紹介
ウクレレは主に4つのサイズに分けることができます。 一番小さなソプラノから順に、コンサート、テナー、バリトンの4種類です。多くの方がウクレレでまずイメージするのが、ソプラノサイズですね。
音の違いで絞る
ボディのサイズごとに音の特徴があります。 一番小さなソプラノサイズはウクレレらしいコロコロとした音が鳴り、サイズが大きくなればなるほどギターのような重厚感のある音に近づきます。 セットする弦も種類が豊富で、弦によって音の特徴は変わりますが、音の印象はボディサイズによってほぼ決定します。よって、ウクレレ選びの際に、音の印象を重視したい場合はボディサイズで選ぶのがよいです。
音の印象を重視したい人は、実際にお店で弾き比べてみることが大事だと思います。
やりたい演奏スタイルで絞る
ウクレレを始めるにあたり、やりたい演奏スタイル(弾き語り/ソロ演奏)が明確であれば、それに基づいてウクレレを選ぶのも有効です。 特にウクレレでソロ演奏をやりたい方は、ネックが長いものを選ぶことを検討してください。弾き語りがやりたい方はどのサイズでも大丈夫です。 ボディのサイズが大きいほどネックは長く、小さいほどネックは短い傾向にあります。
ネックが長いほど高音域を演奏しやすく、目安としてボディサイズはコンサートサイズ以上を選択するのがよいです。
ソプラノサイズでネックが長いものもあります。ソプラノサイズの音が気に入って、ソロ演奏をやりたい方はソプラノロングネックタイプを探してみてください。
とりあえず一本欲しい、という方にオススメのコンサートサイズ
何も決まっていない、サイズごとの音の違いもわからない、とにかく一本ウクレレが欲しい、という方には私は性別や体格関係なくコンサートサイズを選ぶことをオススメします。 すぐに手にとって演奏できる手軽さやコンパクトさというウクレレの利点を損なわず、そのサイズによって演奏の制限を感じることもほとんどありません。 加えて、ウクレレの教則本で紹介されているボディの支え方や持ち方は、身長170cmの成人男性の自分ではテナーサイズだと難しく、窮屈で無理がありますが、コンサートタイプであれば無理なく可能です。一言で言い換えれば、コンサートタイプは当たり障りがない!
これより細かい違いはこの記事では割愛しますが、コンサートサイズ内であればそのサイズ差に大きな違いはありません。
大きなウクレレ:テナーサイズの魅力と癖
テナーサイズのウクレレが出す音は、そのサイズならではの重厚感がある音が魅力です。その魅力は他のサイズでは味わえないものですが、一方で以下に挙げる点は人によってはメリットにも、デメリットにもなりえます。
フレットの間隔が広い
テナーサイズはフレット間隔が広いです。フレットとはウクレレを弾く際に左手の指で抑える領域のことです。 これは手の大きさや指の太さによって、メリットにもデメリットにもなります。私の指は長くないため、例えば人差し指と小指が遠いコードを押さえるときに、テナーサイズのフレットの広さは、他のサイズより大きく手を広げなければならず疲れてしまいます。
私の場合、テナーサイズだと小指が届かない・・・とか
高音域が安定している
ソプラノサイズやコンサートサイズでは、高フレットを押さえてきれいに音を出すのが実は難しいです。一方でテナーサイズは安定して高フレットの音を鳴らすことができます。
ボディが大きく厚みがある
魅力的な音を出してくれるそのボディサイズは、演奏者の体格にも依りますが、170cmの私ではストラップなしでテナーサイズのウクレレを支えることが難しいです。そのため、立って演奏する場合はネックストラップを使わないと疲れます。
教則本に「こうやって支えるんだ」と書いてあっても、テナーサイズを前提としていないケースもあるように思います。
テナーサイズのまとめ
ウクレレで本格的な演奏を目指す人には、テナーサイズは合っていると思います。ただし、普段の生活の片隅にウクレレをおいておき、気が向いたときに演奏するような方には、手の取りやすさやデザインの豊富さからもソプラノサイズやコンサートサイズからチョイスする方が合っているように思います。
あとテナーサイズは低価格帯のラインナップが少なめに感じます。 ちなみにハワイでは、男性はテナーサイズ、女性はコンサートサイズが一般的みたいですね。
ウクレレのお値段基準について
どの程度の予算でウクレレを買うかですが、必ず1万円を超えるものを選ぶことをオススメします。 1万円を切ってくると、チューニングをしてもすぐに音がズレてしまったりと、普段使いの中ですら、ストレスを溜めてしまうようなモデルにあたることもありえるためです。 それ以上であれば、気に入ったものを選べばよいと考えています。1万円以上の価格帯、特に3万円以上の価格帯でのチョイスは、ある程度のウクレレ歴があり、自分の中でウクレレの選定基準が出来上がっている人が検討する領域です。
まとめ
ウクレレを選ぶにあたっては、何より自分が気に入ったもの、見た瞬間にビビっときたものがあればそれを買ったほうが絶対によいです。この記事では、音や演奏時の都合の話がメインとなりました。
ただ、抱えたときの手触りやフィット感は人それぞれですし、ウクレレを壁にかけて保存した際にはインテリアにもなりますので、見た目の面でも満足できることは重要です。
ショップで一目見てビビっときたウクレレがあったら、細かいことは気にせずそれを買ってしまうのも大事かも?