音楽未経験者がウクレレソロの楽譜を暗譜するためのコツ・必要なこと

ウクレレソロを練習していると、練習中の曲は体に染み付いて、楽譜を見なくても弾けるようになると思います。

しかし、2曲、3曲と違う曲を練習したり、少し時間が経つと弦の押さえ方を忘れたりして、また楽譜を見直すことはありませんか。

少なくとも、私は長い期間そうでした・・。 ただ、プロや上級のプレイヤーって、ライブや動画でも楽譜を見ずともたくさんの曲を覚えていて、弾いてますよね。 この違いって何なんでしょうか。

さすがにプロや上級プレイヤーとまではいきませんが、私自身5曲6曲と、楽譜を見なくても弾けるようになる数が増えてきて、何となく理屈が分かってきました。

見直すことがゼロになった訳ではありませんが、昔は2曲覚えることもままならなかったのですから・・・

メロディーを自分で作り出した上で覚える

全く暗譜ができなかった時期と異なるのは、メロディーを意識していることです。

指板上のどこを押さえれば、ドレミファソラシドのどの音が鳴るか、しっかりとドレミを意識した上で、練習曲のメロディーが弾けることです。

ウクレレソロの曲は、メロディーと一緒にコードも鳴らすものが多いですが、まずはメロディーを単音で、楽譜を見ずに弾けるようになることがめちゃくちゃ大事だと気付きました。

ただ、ここで注意したいのは、TAB譜を見てメロディー部分を単純に記憶してはいけないことです。以下の練習がオススメです。
  1. 指板上のどこを押さえればドレミファソラシドの何の音が鳴るのかを確認、TAB譜を一切見ずに自分で練習曲のメロディーを作り出してみる。
  2. 思うようにメロディーが鳴らなかったら、TAB譜を見て答え合わせして修正。
この1と2をひたすら繰り返してメロディーを弾けるようにします。

暗譜速度がめちゃくちゃ上がる

上で書いたように、メロディーを自分から作り出すことを何度も何度も行っていくと、鼻歌を歌うのに近い感覚でウクレレでメロディーが弾けるようになります。

これはいわば、頭で鳴らしたい音をイメージする→その音を実際にウクレレで鳴らす という音感が鍛えられているんだと思います。

私自身はまだまだ鼻歌とまではいかないですが・・・ある程度その感覚が身につくと定着度に加えて、暗譜速度がめちゃくちゃ上がることを実感しました。 TAB譜を見ることが、暗譜というよりは、自分の作り出すメロディーとの答え合わせに近くなります。自分が作り出すメロディーの精度も高くなっているので、上で記載した1と2のうちの2の作業が減っていきます。

コードはメロディーを彩るおまけ

メロディーにコードも合わせて鳴らすとき、4本あるうちの1本の音はメロディーですから、多くても残り3本を押さえることになります。

ここまでくると、メロディーで押さえている場所をヒントにコードを後付けしていくようなイメージです。

すると、メロディーでこの場所を押さえるときは、大体このコードだなという法則が見えてくるようになります。

メロディーは覚えたものというより、自分で作り出したもの・自分で作り出せるものですから、実質的に覚えるのは、どんなコードを使ってメロディーにどんな雰囲気を付けたいか、という点だけです。

右手の動きは練習あるのみ

ここまでで書いたのは、親指一本でメロディーを弾いて、たまにコードを織り交ぜて、というようなシンプルなウクレレソロの場合ですが、右手の動きが複雑な難易度が高いTAB譜も世の中にはたくさん出ています。

ジャカソロだったり、ミュートやパーカッションを織り交ぜたり・・・コード以外にも右手の動きでその曲に雰囲気やスピード感を付けられるのはウクレレ の魅力ですよね。

これらは、新しいテクニックとして一つ一つ練習して覚えていくしかありません。

ただし、そのようなテクニックが曲に取り入れられていたとしても、曲にはメロディーがあって、それにコードが付いていて、という点に変わりません。

音楽の経験値がものをいう?

今回の暗譜の話をこのように記事に書いて整理する中で、音感を持っているかどうか、という点が非常に重要だと感じました。

これはウクレレに限らない話だと思います。上に書いた練習法を取らなくても、別の形で音楽に慣れ親しんでいる人はすでに音感が養われていて、暗譜ができてしまうのではないかなと思います。

私は音楽経験ゼロでウクレレを始めましたが、この練習を意識し始めて、おおよそ半年ほどで、メロディーをある程度自分で作り出せるようになり、それに伴って暗譜の速さと定着度の向上を実感できるようになりました。

幼少や学生時代から音楽をずっとやっている人にとって、この音感がある状態が当たり前です。音感がまだない人にとって、なぜ暗譜ができて、なぜそれを定着させられるのか、できる人からアドバイスを受けても、そもそもの感覚の前提が違うのでしっくりこないかもしれません。

まずは多少でも音感を養うことが、大事だと思いました。

オススメの書籍

自分が持っていたウクレレ TAB譜集に、まさに上記の方法を実践しろと言わんばかりの書籍があることに気付きました。

名著と名高い メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本 です。
初心者にオススメ! 3ステップ方式のソロウクレレ教本の第2弾!
購入当初はメロディーだけ練習するのが煩わしくて、いきなりメロディー+伴奏から練習していましたが・・・メロディー→伴奏のステップを踏んでから覚える重要性に今更気付きました。

まとめ

弾きたい曲があったら、とにかくコードもメロディーもまとめて覚えちゃいたいですよね・・。
メロディーから地道に練習することが楽しいかどうかというと、微妙かもしれません。

ただし、これを意識せずにただただ暗譜して、新しい曲を覚えたら前の曲は忘れてしまって・・・という流れにマンネリしてきた人には、この音感も合わせて鍛える練習方法はオススメです。

音感が備わってくると、また新しいウクレレの楽しみ方が見えてくることを実感しています。その話は別の記事に・・・  

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